季節のトラブル

もしかしてこの症状…花粉症?秋の花粉の正体と対策

くしゃみ・鼻水・目のかゆみ…春でもないのに花粉症のような症状が続いていませんか?実は秋にも花粉が飛んでいるため、この時期に発症することも。症状の原因に花粉の可能性も考えられるので、秋の花粉と対策について理解しておきましょう。

Crystal 医科歯科 Clinic International
中島由美先生

まずは確認!花粉症セルフチェック

そもそも今出ている症状が花粉症によるものなのか、違う病気なのか分からない場合、以下のような症状が出ていないかチェックしてみましょう。

  • 無色透明な鼻水が続いている
  • 鼻づまりの症状が続いている
  • くしゃみ、目のかゆみが続いている
  • いつもより体温が高いと感じる日々が続いている
  • においや味が分からない
  • 口が乾きやすい

上記のような症状がでている場合、花粉症かもしれません。しかし、花粉症であるかを判断するには医師による診断が必要なので、一度病院を受診することをおすすめします。そして、花粉症の可能性を考え、花粉を避けるための知識と対策を見ていきましょう。

病院を受診して花粉症と診断をされなかったとしても、この先「花粉症になることはない」と、断言もできません。花粉症の原因や対策をきちんと理解し、予防と症状の悪化も緩和していきましょう。

秋に舞う花粉の正体はとても身近な植物

「花粉症といえば春」そういったイメージをお持ちの方も多いと思いますが、花粉は1年を通して飛散していて、秋ならではの花粉も存在しています。次の3つが、秋の代表的な花粉です。

ブタクサ花粉

秋に河川敷や公園、道端などでよく見かける植物。「キク」のように黄色い花を咲かせます。「ブタクサ花粉症」は日本で最初に見つかった花粉症と言われており、欧米でも発症者の多い植物です。背が低い植物なので花粉の飛散距離は数百メートルほどですが、夏から秋にかけての花粉飛散時期は、生息している場所を避けることをおすすめします。

ヨモギ花粉

ブタクサ同様、河川敷や道端などでよく見かける植物です。ヨモギ餅(草餅)の材料としても使用されています。繁殖力が強く、刈り取っても根が地中に残っていると、その根から新芽が出てきます。こちらも背が低く、飛散距離も数百メートルですが、飛散時期は生息している場所を避けることをおすすめします。

『スギ・ヒノキだけじゃない!花粉症の原因植物の種類と飛散時期は?』も合わせてご覧になってみてください。

スギ花粉

スギといえば春の印象があるかもしれません。スギは気温の低い季節は休眠状態で、春を迎えると共に、花粉が飛散されます。しかし、近年の温暖化などの影響で十分に成長できなかった雄花が春ではなく、秋のタイミングで開花し、花粉を飛散させているという話も。スギ花粉はブタクサやヨモギと違い、背の高い植物なので花粉の飛散距離は数十~数百キロと言われています。

ここからは予防方法や花粉症になってしまった場合の対策にはどのようなものがあるのか、具体的に紹介します。

「接触NG」とにかく花粉に触れないことがポイント

花粉症予防や症状悪化を緩和するには、次のようなことに注意することが大切です。

  • 花粉の飛散情報をネットなどで調べ、花粉の予防をする
  • 目や鼻、髪の毛などに花粉が付着しないよう、メガネ・マスク・帽子を着用する
  • 花粉が付着しづらいツルンとした素材の衣類を着用する
  • 帰宅後、衣類をはらう、洗顔・うがい・鼻をかむなどをして付着した花粉を取り除く
  • 花粉が多く飛んでいる時期の布団干しや洗濯物を干すことは控え、花粉の付着を未然に防ぐ

花粉症は一度発症すると、なかなか完治しづらく辛いものです。花粉症の方は、日常的にしっかりと花粉対策をすることが何よりも重要になります。最近では「もっと簡単に対策をしたい」「もっとケアを念入りにしたい」とお考えの方向けの、花粉予防用のメガネ・ポーチにも入るスプレータイプのグッズも発売されているので、上手に活用していきたいですね。

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