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2014/10/22

「ゴルゴライン」に要注意!「お肌の曲がり角」本当の話

「ゴルゴライン」に要注意!「お肌の曲がり角」本当の話

ちまたでよく耳にする「お肌の曲がり角」。みなさん何歳だと思いますか? 25歳説、30歳説など諸説ありますが、エイジングケアをいつから始めればよいのかなど、気になることはたくさんありますよね。そこで今回は、コラーゲンに関する研究を行っている、資生堂研究員の入山 俊介さんにお話を伺いました。

Q)今年で30歳を迎え、気になりだしたのがお肌のコンディション。乾燥しやすいし、ハリもなくなってきた気がします。さらに化粧水のなじみが悪くなったような...。これが世に言う「お肌の曲がり角」!? 今までのスキンケアを見直すべきですか?

A)お肌の曲がり角を感じる年齢は人それぞれですが、肌表面の変化を感じるのが30歳前後と言われています。例えば、20代は毛穴やニキビなど、皮脂由来の悩みが上位にあがってきますが、30代になるとシミ・そばかすやくすみといった色むら、ハリやたるみなど顔の形状の悩みが出てきます。このように、30歳になると今までと違う肌悩みを感じるのですが、実際には20歳過ぎから肌内部で変化が起きています! 10年後、20年後を見越して、毎日のケアで今からできることを行っていくことが肝心です!

お肌の曲がり角のサイン「ゴルゴライン」が出たら、要注意!

年齢を重ねると、肌表面や真皮機能の低下により、さまざまな肌悩みが現れます。ハリが低下し、たるみが気になったり、乾燥やシワ、シミ・そばかすの悩みも増えてきます。中でも30代になると目の下から耳に向かって、ほおの中心を描くゴルゴライン(ミッドチークライン)や、法令線が出てくる可能性も...。こうなったら、要注意です! これは、肌の土台となっている「真皮」に変化が起きているため。ちなみに、真皮の7割はコラーゲンでできていて、ハリや弾力のある若々しい肌をつくるのに最も重要な成分になっています。

若々しい肌をつくる「コラーゲン」は、減り続けている!

コラーゲンは紫外線や加齢の影響により、年齢とともに減っていきます。コラーゲンは、現時点で29種類発見されており、そのうち肌にあると言われているのが9種類。その中でも肌のハリにとって大切なコラーゲンは、Ⅰ型・Ⅳ型・Ⅶ型の3種類と資生堂では考えています。

  • Ⅰ型コラーゲン...真皮コラーゲンともいわれ、肌のハリ生み出す
  • Ⅳ型コラーゲン...基底膜シート型コラーゲンともいわれ、基底膜を作り、表皮と真皮を連動させてハリを生み出す
  • Ⅶ型コラーゲン...吊り型コラーゲンといわれ、基底膜と真皮をつなぎとめてハリを生み出す

3種類のコラーゲンのどれが欠けても、理想的な肌をつくりだすことはできず、若々しく美しい肌を保つ上で大切な存在です。

「え、コラーゲンって減るだけ? 増やせないの?」と思った方も多いと思います。次は、肌のコラーゲンを保つための方法をレクチャーしたいと思います。

「コラーゲン」を保ちアップさせる方法とは?

いつまでもハリのある、若々しい肌を保つためのポイントは3つあります。

1.冬も、日焼け止めケアはぬかりなく!

コラーゲンの減少を防ぐには、紫外線によるダメージを与えないことが一番。特に冬は、日焼け止めを使わない人も多いですが、日焼け止め効果が入っている化粧下地や乳液でケアすることをおすすめします。小さい頃から肌にダメージを溜めないように、お子さまにも日焼け止めを塗ってあげるとよいでしょう。

2. 毎日のケアに、コラーゲン作りをサポートするアイテムをプラス

コラーゲンを新たにつくるためのアイテムをプラスするのもカギ。コラーゲンは1度体内に吸収された後、アミノ酸になってからできるので、意外と時間がかかるもの。ですから、肌の細胞にコラーゲンをつくらせるアプローチが必要です。食事はもちろん、ビタミンCやコラーゲンドリンクなどのアイテムを日々のケアに取り入れてみてくださいね。

3.お肌の曲がり角を感じた時こそ、「基本に忠実」なスキンケアが重要!

お肌の曲がり角を感じたら、まずご自身のスキンケアをチェックしてみてください。洗顔・化粧水・乳液の基本ケアはとても大切。定期的に肌をチェックし、今の肌状態に合ったお手入れができているか確認しましょう。使い方や使用量、使用順序をきちんと守ってケアすることが大切です。
肌は寝ている間に再生するので、肌をサポートする効果の高いクリームはぜひ取り入れていただきたいアイテム。また、化粧水・乳液の基本ケアは悩みに合わせて同じブランドで揃えるのもおすすめです。

基本的なことですが、食生活や、規則正しい生活、ストレスケアなども気をつけることが大切。特に、体内時計の影響は、肌にも現れると言われていて、同じようなリズムで生活を送ることがとても重要です。スキンケアを面倒と感じないように、「週末の予定に向けて美肌になる!」と小さな目標を立ててみたり、「毎週○曜日はマスクを楽しむハッピーデー」など、自分なりの楽しみをつくってあげたりするのもいいですね。将来に備えて、今から先回りをしてケアすることが大切なので、みなさん、ぜひやってみてください。

恐るべき、お肌の曲がり角! 表面に出てきた時はもう遅い...となる前に、今からケアをして、将来も「若々しい肌」をキープしましょう♪

資生堂のコラーゲン研究についてはこちら

お話を伺ったのは...
資生堂リサーチセンター 化粧品基盤研究センター 肌科学研究グループ・入山 俊介さん
2004年入社。コラーゲンなど、皮膚老化の基礎研究に従事。2011年から1年間、米国コロラド大学デンバー校へ留学。2013年、IFSCCブラジル大会にて最優秀賞を受賞。農学博士。

photo:shutterstock(1枚目)
●当記事の情報は、プレゼンターの見解です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。

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資生堂研究員

資生堂研究員

研究員

資生堂の研究開発は1916年に始まり、品質と安全を最優先に、最新の皮膚科学と処方開発技術に基づいて開発を実現してきた。世界中の化粧品開発者が目標にする研究発表会「IFSCC」では、世界最多の受賞。
http://www.shiseidogroup.jp/rd/

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