理想的な眉毛の形に仕上がる黄金比って?道具選び・整え方のコツ・輪郭別の描き方を伝授!
眉毛は顔の印象を大きく左右するパーツ。ですが、自分の顔に似合う眉毛の形がわからない...とお悩みの人も多いのでは? また、なりたい眉毛の形に整えようとしても、抜きすぎて眉毛がなくなってしまった! 変なところをカットしてしまい形がいびつになった! など、処理が難しいですよね。
そこで今回は、ヘアメイクアップアーティストの林佐知子さんに、似合う眉毛の形を見つける方法や失敗しにくい整え方、プロも愛用する眉毛処理アイテム、さらに輪郭別の眉毛の描き方を教えてもらいました。
教えてくれたのはこちら!
資生堂ヘアメイクアップアーティスト
林 佐知子さん
資生堂の宣伝広告や広報活動のヘアメイクに携わり、NY・パリ・東京コレクションでも活動中。
▶︎インスタグラムはこちら
- 目次
似合う眉毛の形が見つかる黄金比「ゴールデンバランス理論」とは?
自分の顔に似合う眉毛の形がわからないという人は、誰でも理想的な美眉になれる黄金比率「ゴールデンバランス理論」を使って、形を決めていきましょう。
1. 眉頭の位置
目頭の真上からはじまる
2. 眉尻の位置
小鼻と目尻を結んだ延長線上
3. 眉山の位置
眉頭から約2/3のところ、白目の終わり真上
4. 眉頭と眉尻の高さ
水平な一直線上
5. 眉の下側の角度
10度が標準。10度以下だと眉山が低め、10度以上だと眉山が高めに感じる
※仕上がりイメージ、効果には個人差があります
ゴールデンバランスについて動画でチェック!
この理論に沿って眉毛を形成すると、自分の顔に似合う、バランスがいい形に仕上げることができますよ。
基本的な眉毛の形の整え方
「眉毛カット用ハサミ」「毛抜き」「コーム」「アイブロウペンシル」を用意して、眉毛を整えていくと失敗が少なくなりますよ。さっそく眉毛の整え方をチェックしてみましょう。
STEP1 ペンシルで眉毛の形を描く
眉毛を整える際は、「ゴールデンバランス理論」を参考に、自分に似合う理想的な眉毛の形を「アイブロウペンシル」で描いていきましょう。描いた眉毛から外れて生えている毛を整えることで、失敗が少なくなります。左右の眉毛が対称になっているか、チェックしながら描きましょう。
STEP2 描いた眉毛の下に生えている毛を抜く
先ほど描いた眉毛から外れた位置に生えている毛を、「毛抜き」で抜きます。この時、眉毛の上に生えている毛は抜かず、下の毛だけ抜くのがポイント。眉上の毛を抜いてしまうと、万が一生えてこなくなってしまった時に、眉毛を太くするのが難しいなど、形を変えにくくなってしまうので注意。
STEP3 コームを下からあて、眉頭の毛を切る
眉毛をカットする際は、毛流れを意識することが大切。眉頭の毛は上に向かって生えているので、「コーム」を眉毛の下からあて、STEP1で描いた眉毛からはみ出した毛を「眉毛カット用ハサミ」でカットします。毛流れを無視して適当にカットすると、毛がキレイに切り揃わず、いびつになったりボサボサ感が出たりするので気をつけましょう。
STEP4 コームを上からあて、眉山~眉尻の毛を切る
眉山~眉尻の毛は下向きに生えているので、今度はコームを眉毛の上からあて、STEP3と同様にカット。
STEP5 毛流れを整えて微調整
コームで毛流れを整え、まだ描いた眉からはみ出している部分などがあればカットして微調整します。
完成
正しい手順で整えることで、自然でキレイな眉毛に!
プロも愛用! 眉毛の形を整えるおすすめアイテム
1本や1ミリの違いが眉毛の形を左右するため、ピンポイントで抜いたり切ったりできるアイテムを選ぶことが重要。そこで、プロも愛用する眉毛カットの道具をご紹介します。
眉毛を整えるためのおすすめアイテム3選
産毛もしっかりキャッチする毛抜き
産毛などの抜きにくい毛もしっかりキャッチし、1度で確実に抜くことができます。持ちやすさと抜きやすさにこだわり、職人の手によって一つひとつつくられた匠の逸品です。
細かい毛も逃さない眉毛カット用ハサミ
絶妙な刃の厚さと刃先のカーブがしっかり肌にフィットし、狙った毛だけをピンポイントでカットできます。長年使っていても切れ味が変わらないのも◎。
フィット感に優れたブラシ&コーム
眉を整えるのに便利なブラシ&コーム。フィット感に優れていて、使いやすいのが魅力です。ブラシ部分は、描いた眉をぼかし込む際にも使用可能。ひとつあるとメイクの幅が広がります。
輪郭別に! 似合う眉毛の描き方
眉毛をきれいに整えたら、描き方もマスターしたいところ! 眉を上手に描くには、顔の輪郭を意識することが大切なんです。そこでここからは「丸顔」「面長」「エラ張り」別に、輪郭にマッチする眉の描き方をご紹介します。
丸顔さんの眉の描き方
ふっくらとした印象に見えやすい丸顔さんは、眉山を少し高めに描いて顔の縦幅を強調しスッキリと仕上げることがポイント! 平行眉や太眉はのっぺりして見え、立体感がなくなってしまうので要注意。
■丸顔さんにおすすめのアイブロウはこちら
ペンシル・パウダー・ブラシがひとつになったアイブロウ
描く・ぼかす・整えるが1本でできる優れもの。ペンシルとパウダーの2つの質感で、丸顔さんに似合うスッキリ美しい眉が簡単に仕上がります。
面長さんの眉の描き方
のっぺりと間延びして見えやすい面長さんは、パーツ間の距離を縮めることが大切です。眉を描く際は、眉と目の距離を縮めるため、眉毛の下を描き足して太さを出しましょう。眉山を高くしてしまうと面長感が強調されるので、眉山が目立たない平行気味に仕上げるのが◎。
■面長さんにおすすめのアイブロウはこちら
ふんわり立体感のある眉を描けるアイブロウパウダー
立体ファイバー・印象チェンジカラー・彫深パウダー・眉尻すっきりパウダーが揃ったパレット。これひとつで、ナチュラルな眉毛が簡単に描けます。平行眉も書きやすいので、面長さんの眉メイクと相性◎。
エラ張りさんの眉の描き方
顔の横幅に対して縦幅が短いエラ張りさんは、縦幅を強調するような眉の描き方がポイントに。眉山をしっかりつくり、さらに太めに描くことで顔の縦幅を強調しましょう。さらに、眉尻は眉頭より下がらない程度にいつもより少しだけ長めに描くと、顔の横幅を短く見せることができるのでより効果的です。
■エラ張りさんにおすすめのアイブロウはこちら
立体的な眉が簡単に描けるアイブロウ
ペンシルとパウダー、さらにスクリューブラシもついたアイブロウ。長さも太さも出すことができるので、これ1本で立体的な眉毛が完成します。
アイブロウの種類別! 眉毛の描き方
自分に似合う眉毛の形がわかったら、タイプ別に眉の描き方をチェックしましょう。
ペンシルタイプ
テキストでおさらい
1. くり出しタイプなら芯を2~3mm出し、眉山から眉尻に向けて描く。眉尻の高さは眉頭と水平な一直線になるように、1本1本軽いタッチで描く。
2. 次に眉中央から眉山へ足りない部分を足しながらなだらかに描く。
3. 眉頭はソフトなタッチで眉中央に向かって描く。
4. 最後に全体的なバランスを見ながらブラシなどで毛流れを整える。
パウダータイプ
テキストでおさらい
1. アイブロウブラシにパウダーを適量取り、手の甲で色のつき具合を確認し調節する。
2. 眉山から眉尻に向けて描く。眉尻の高さは眉頭と水平な一直線になるように、ブラシを立て気味にしてスーっと力を抜きながら描く。
3. 次に眉中央から眉山へソフトなタッチで描く。
4. 眉頭もソフトなタッチで眉中央に向かって描く。
5. 最後に全体的なバランスを見ながらブラシなどで毛流れを整える。
マスカラタイプ
テキストでおさらい
1. ブラシに液をふくませる。
2. たっぷり液を乗せたい時は眉頭に向かって眉に液を絡ませるようにつける。
3. 眉頭から眉尻に向かって、眉の根元から毛先方向にブラシでとかすようにつける。
メンズの眉の整え方
眉毛は髪と同じくらい、印象を左右するパーツ。ボサボサ眉毛をすっきりとキレイな形に整えるだけで、より清潔感あふれるスマートな印象になれますよ。まずは、今の自分の眉毛の状態をチェックし、どういう印象を与えているのかを確認してみましょう!
眉毛の状態チェックリスト
□眉下に毛が生えている
→眉が下がって見え、快活感が乏しい印象
□眉毛がボサボサと長い
→野暮ったく清潔感のない印象
□眉が極端に細い
→さみしげな印象
□左右で眉の形が違う
→違和感を感じさせてしまう
□眉同士がつながっている
→垢抜けない印象
眉の形や太さによる印象の違いとは?
今の自分の眉の形や、それによる印象などはわかりましたか? お次は、眉の形や太さによる印象の違いを参考に、自分に似合う・なりたい眉の形を考えてみましょう。
濃く太い直線的な眉 ワイルドで男らしくはっきりした印象
薄く太い直線的な眉 おだやかな印象
濃く細い長めの眉 すっきりとシャープではっきりした印象
上がり眉 男らしくりりしい印象
下がり眉 穏やかだがやや貧弱な印象
■メンズにおすすめのアイブロウはこちら
長時間キープするアイブロウペンシル
軽いタッチで眉の形を簡単に整えられる「眉ペンシル」と、整えた眉毛を長時間しっかりキープする「ジェルコート」がひとつになったアイテム。薄づきなので、眉を描き慣れていない人でも安心。ブラックとブラウンの2色から選べます。
具体的な眉の整え方は下記をチェックしてくださいね! ▶︎【メンズ眉毛の整え方】初心者でも失敗知らず!好印象を与える基礎テクニック
眉毛は顔の印象を大きく変えるパーツ。自己流カットから卒業して、自分の顔に似合う美眉を目指しましょう。
[あわせて読みたい記事]
▶︎垢抜け眉毛の秘訣は「色選び」にアリ!肌の色に合わせる?それとも髪色?
▶︎「下がり眉」を「キリっとした印象の眉」に変えるメイクテク
photo:鈴木花美
●当記事の情報は、プレゼンターの見解です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。
林佐知子
資生堂ヘアメイクアップアーティスト
6年のサロン経験を経て、2014年資生堂入社。資生堂の宣伝広告や広報活動のヘアメイクに携わり、「イプサ」や「dプログラム」などのブランドを担当。NY・パリ・東京コレクションでも活動中。
http://hma.shiseidogroup.jp/hayashi/