赤ちゃんからのスキンケア〜 LESSON1 赤ちゃんの肌特徴 〜
赤ちゃんの肌はとても綺麗に見えますが、肌の機能は未熟でデリケート。ここではそんな赤ちゃんの肌の特徴を解説します!
皮膚ってそもそもどんな働きをしているの?
さまざまな外の刺激から私たちを守っています
皮膚は私たちが生きていくために、重要な役割を担っています。からだの内側の臓器を守るための「バリア機能」や外の環境・刺激を感知する感覚器としての役割などを果たしています。ここでは特にスキンケアと密接な関わりがある「バリア機能」について、もう少し詳しくご紹介したいと思います。
皮膚が持つ「バリア機能」の最も大事な役割は、身体の中から水分の蒸発を防ぐことと、外部からの細菌や化学物質などの異物侵入を防ぐことです。皮膚は身体を包み込む「最も大きな臓器」とも言われ、いろいろな機能を果たしながら、私たちの身体を守ってくれているのです。
皮膚ってどんな構造をしてるの?
皮膚は大きく分けて3つの部分で成り立っています
皮膚は「表皮」という表面の部分と、その下の「真皮」、そして「皮下脂肪」から構成されています。表皮の一番外側には「バリア機能」にとって重要な役割を果たす「角層」と呼ばれる部分があります。
赤ちゃんの皮膚も、基本的に大人と同じ構造をしています。でも、皮膚の厚さが薄く、バリア機能も未熟。だからこそ、しっかりケアしてあげることが大切です。
赤ちゃんの肌って大人とどう違うの?
赤ちゃんの肌はデリケートで乾燥しやすいのです
赤ちゃんの肌は見た目がきれいで、肌ざわりもふっくら。そんな肌を見ると「スキンケアなんて必要ないんじゃないかな?」と、思ってしまうかもしれません。でも、実はとってもデリケートなんです。
角層では、「水分」と「NMF(天然保湿因子)」と「細胞間脂質」が適正なバランスを維持して、さまざまな機能を正常に保っています。乳幼児の皮膚は成人と比べると、1年を通じて水分量・NMF量・皮脂量がいずれも著しく低く、乾燥しやすい状態にあることが資生堂の皮膚生理研究でわかっています*。
また、赤ちゃんはよだれや涙、汗などが多く、これらをふき取るときの摩擦などでもさらに皮膚を刺激し、バリア機能を一層低下させてしまいます。だからこそ、赤ちゃんの肌を守るために正しいスキンケアが必要なのです。
* 川尻康晴他,日小皮会誌,1993:12(1):77-81
photo:shutterstock
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