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梅雨が近づき、ヘアスタイリングが悩ましい季節の到来...。湿気のせいで、髪がうねったり広がってしまったりと、なかなかまとまってくれませんよね。また、分け目じゃないところで、前髪がぱっくり割れてしまうことも...。面倒だからと、いつもテキトーなまとめ髪にしていませんか?
梅雨の季節だって、女性らしいダウンスタイルを楽しみたい! 髪をまとまりやすくするには、正しい髪の乾かし方が有効ですが、その他スタイリングで気を付けるポイントや、悩みを解決するアレンジ技はあるのでしょうか? 資生堂ヘア・メーキャップアーティストの中村潤さんにお話を伺いました。
Q)梅雨のシーズンでもダウンスタイルを楽しむ方法を教えてください。
A)髪質にあったスタイリング剤を選ぶのが、美しいダウンスタイルをキープする近道です。また、外出先で簡単にできるアレンジをお教えします。
髪はよく「硬い」「柔らかい」というタイプに分けられますよね。実は、髪質は髪のキューティクルによって特徴づけられています。髪のキューティクルは幾層にも重なっているのですが、たくさん重なっているほど、髪質が固いタイプと言えます。梅雨は湿気でキューティクルが開きやすいので、髪質に合わせたスタイリング剤を選ぶことで、キューティクルの開きを防ぎ、まとまりやすくすることができます。
日本人に多い、髪が太くて硬いタイプには、オイルのアウトバストリートメントが有効です。毛先を中心につけて髪を乾かせば、湿気を吸いづらく、油分の重みでまとまりやすくなります。また、つける時は、タオルドライ後の半乾きの状態でつけましょう。乾いていると髪の一部でオイルを吸ってしまいやすいのですが、水気があることでまんべんなくなじみやすくなります。
シャンプーやトリートメントを含め、髪質に合ったアイテムを選んでください。アウトバストリートメントも、しっかりまとめようとしてオイルタイプのトリートメントを選ぶ方が多いですが、髪がペタンコになりがち。オイルではなく、ウォータータイプのハリ感を出すアイテムを選びましょう。
朝のスタイリングで美しいダウンスタイルをキープしても、どうしても日中広がってしまうことがありますよね。そんな時に、アメピンとゴムだけでできる簡単なアレンジ技をご紹介します。
梅雨時期は、前髪の「ぱっくり割れ」に悩む方も多いのでは? 伸ばしかけの前髪も巻き込んで、すっきりと見せるアレンジです。
(1)前~頭頂部にかけての髪を、サイドに向かって三つ編みします。
(2)ゴムで1つに結ったら、耳の後ろで、ピンを使って留めます。
(3)反対側も同様にして、完成!
顔回りの髪をとって、ハーフアップにする方は多いと思いますが、そこにねじりをひと手間加えるだけで、とっても華やかになります。
(1)顔周りの髪の毛をとって、くるくるとねじり、クリップなどで仮留めします。
(2)反対側もねじって同様に。
(3)両方からねじった髪を、サイドで1つにしばります。
(4)1つにしばった毛先を、ねじった毛束の輪に「くるりんぱ」と通します。
(5)通した毛先を、ねじった毛束に巻き込んでピンで留めます。
(6)完成!
ヘアアレンジに欠かせないアイテムの「アメピン」。でも、気づくと落ちてきてしまい苦手...という方も多いのでは。でも、正しい留め方をマスターすれば、大丈夫。ポイントは2つ。
・土台となる髪と、留めたい髪の一番端の毛束、両方を留める
・土台となる髪の流れに90度の方向で刺す
アレンジが崩れやすい人は、土台と毛束の両方にピンが刺さってなかったり、土台の髪の流れと同じ方向にピンを指してしまう方が多いんです。ポイントをマスターすれば、アレンジの幅がひ広がりますよ。
photo:shutterstock(1枚目)
●当記事の情報は、プレゼンターの見解です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。
中村潤
資生堂ヘアメイクアップアーティスト
2008年資生堂入社。ヘアメイクアップアーティストとして、資生堂の広告撮影や広報活動に携わる。「シーズンヘア」「メンズシーズンヘアスタイル」のクリエーティブメンバーとしてヘアスタイルの創作を行い、ヘアメーキャップスクールSABFAの講師もつとめる。