季節の変わり目や、体調によって起こる肌荒れ。「私って敏感肌なのかな?」と思ったことがある人は多いと思いますが、具体的にはどんな肌の状態やお悩みのことを指すのかご存知ですか?今回は敏感肌と肌荒れの関係についてご紹介します。
敏感肌とは?肌の状態について

敏感肌とは、肌の感受性が高まり、さまざまな刺激に敏感になっている状態のこと。常に敏感とは限らず、敏感でない肌であっても季節や体調などによって一時的に敏感になるという人もいます。現れるサインも1つではありませんが、以下のような肌トラブルが起こりやすくなります。
- 肌が乾燥し、少しの刺激でかゆみやひりつきを感じる
- 湿疹やかぶれ、赤みが出る
- ニキビや吹き出物ができやすくなる
- 体調の変化やストレス、季節の変わり目に肌荒れを起こしやすい
敏感肌の原因は「バリア機能の低下」

では、敏感肌はなぜ起きるのでしょうか?その原因として挙げられるのが、肌のバリア機能の低下です。バリア機能とは、肌のうるおいを保ち、外的刺激が体内に侵入することを防ぐ役割をもった機能のこと。肌の最も外側にある角質層にあり、わずか0.01~0.02mmという薄さで肌を守っています。
そんな肌のバリア機能が低下する要因には、大きく分けて外的要因と内的要因の2つがあります。それぞれ詳しくみていきましょう。
外的要因
外的要因として肌に大きな影響を及ぼすものは、空気の乾燥や紫外線です。乾燥や紫外線などの外的ダメージを受けると皮膚の水分が蒸発してしまいバリア機能が低下、うるおいを保つ力が弱まり敏感肌になります。
また、間違ったスキンケアも原因のひとつ。クレンジングや洗顔の際に肌を強く擦ったり、保湿ケアをおろそかにしたりすることも肌へのダメージに繋がります。
内的要因
内的要因として肌に大きな影響を及ぼすものは、生活習慣の乱れです。睡眠不足や偏った食事、ストレスなどは健康に悪影響なだけでなく、肌のバリア機能を低下させる一因に。肌の水分と油分のバランスが崩れて敏感肌になります。
敏感肌によるバリア機能低下で起きる、肌荒れ

バリア機能が低下することで現れるのが、敏感肌のさまざまなお悩みです。健康な肌なら刺激とは感じない洗顔や化粧品、紫外線、空気中のほこり・花粉などに対して敏感に反応してしまいます。
具体的には以下のようなお悩みがあげられます。
肌の乾燥
敏感肌の方に多いお悩みとして、最も多いのが乾燥。うるおいが不足して肌が敏感になり、ヒリヒリしたりかゆみを感じたりします。放置していると粉が吹き、見た目にも気になるようになります。
肌の赤み
敏感肌を自覚する方で、多くの方が気にしているのが肌の赤み。免疫反応によって起きた炎症を早く治そうと毛細血管が拡張し、皮膚の血流量が増えるため肌が赤く見えます。
ニキビ
敏感肌になると肌内部では、肌を守るために皮脂の分泌量が増えるという作用があります。すると、毛穴が詰まってニキビを引き起こす原因に。また、ターンオーバーが乱れて古い角質が排出されにくくなるため、こちらも毛穴が詰まってニキビができやすくなります。
敏感肌のための正しいスキンケア方法

さまざまな肌トラブルの原因となる、敏感肌。そんな敏感肌を改善するための正しいスキンケアのポイントを紹介します。
クレンジングと洗顔
スキンケアというと保湿を重要視するイメージがありますが、保湿の前に肌を清潔にすることも大事です。クレンジングと洗顔を丁寧に行うようにしましょう。ゴシゴシ洗いは肌から必要なうるおいまで奪ってしまうため、ぬるま湯でやさしく洗うよう心掛けてください。肌にやさしい洗浄成分が配合されたものや、薬用タイプのものを使用するのもおすすめです。
保湿ケア
保湿は洗顔後すぐに行うことが大事です。うるおいを与えることで、肌本来の美しさを引き出します。敏感肌は低刺激設計のものや、肌状態に合わせて選べるスキンケアアイテムを選ぶと良いでしょう。
紫外線対策
日中は紫外線対策もスキンケアのひとつと心得てください。日焼け止めを塗るのも良いですが、敏感肌におすすめなのは、UVカット効果に加えて化粧下地効果もある日中美容液です 。紫外線だけでなく、花粉や空気中の微粒子から肌を守りながら肌を美しく見せてくれます。
バリア機能の低下により、多くの肌トラブルが起きる敏感肌。やさしく丁寧なスキンケアと紫外線対策を行うことが改善のポイントです。生活に取り入れて、すこやかな肌を目指しましょう。