秋から冬へ。気温・湿度の急激な低下による肌の乾燥が止まらない！
日に日に寒くなり、冬の始まりを感じさせる11月。コートや厚手のアウターが必要になるほど冷え込む日が増える同時に、空気の乾燥も厳しくなる季節です。
肌は寒さと乾燥から血液循環が鈍りはじめ、汗や皮脂量も減少。皮脂膜が十分につくられなくなるため、目元や口元、頬などにカサつきが目立ちはじめるようになります。また、屋外だけでなく、室内にも乾燥の原因が。エアコンの効いた室内にいることが増えることで肌のうるおいが減ることに加えて、室内外で激しくなる寒暖差も乾燥を加速させる原因になるのです。
ただ乾いているだけじゃない！乾燥は
“年齢サイン”に繋がる可能性あり
「肌の乾燥には保湿が重要！」ということはご存知の方も多いと思いますが、いつも通り保湿しても不調を感じやすいのがこの時期。「化粧水の肌なじみが悪くなってきた」「以前より肌の柔らかさがなくなってゴワゴワしてる……」と、真冬が近づくに連れて肌が敏感に傾いていると感じる人が増える傾向にあります。
さらに最近増えているのが、コロナ禍の影響による年齢サインです。資生堂によると、マスクをして会話をしても、口元の筋肉の動きはマスク未着用時とあまり変化がないことが分かっていますが、一方で、話す機会は激減。コミュニケーションの機会が少なくなったことで顔の筋肉を動かすことが減り、頬や口周りのたるみ、ほうれい線など、隠れてい年齢サインが気になる人が増えていることが分かっています。
年齢サインを加速させるのは、コミュニケーション量の少なさだけではありません。実は乾燥も大敵！乾燥は、肌が乾く、カサつきが気になるという一時的なものではなく、放置するとシワやハリのなさなどの深い悩みに繋がってしまうのです！
つまり、年齢サインが気になるからといって、必ずしも加齢だけが原因ではないということ。もちろん年齢とともに肌は乾燥しやすくなり、バリア機能なども低下しますが、シワやハリのなさは肌が敏感に傾いている可能性も考えられます。
繰り返す肌の乾燥……。その時、肌の内側では何が起きている？
肌が乾燥すると、肌の最も外側にある「角層」に不調が生じ、肌の生まれ変わりに必要なターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。その状態が続くと、うるおいを抱えきれない未熟な角層細胞がどんどん形成されるのですが、未熟な角層細胞は保湿機能やバリア機能が不十分なので、肌の乾燥がますます進んで敏感肌状態になるというわけなのです。
さらに、敏感に傾いている肌はダメージを受けやすく、うるおいを与えてもすぐに逃げてしまうという特徴があります。そのため、さらに乾燥を繰り返してしまい、結果として「乾燥スパイラル」に陥ってしまうのです。
乾燥スパイラルに陥った肌の特徴は、他にもあります。実は、敏感肌には「美肌菌」が少ないことが分かっています。美肌菌とは、肌環境を健やかに保つために必要な菌のこと。うるおいを生み出したり、バリア機能を高めたりと24時間365日働き続けており、健康的な肌に近付けるためには美肌菌を増やすことが大事です。
- 参考
- 教えて！美肌菌の秘密
乾燥ダメージや年齢サインには、深いうるおいを与えるアイテムが有効！
冬の厳しい乾燥を防ぎ、年齢サインに繋がらないようにするためには、いつもよりも入念な保湿ケアが必要！
化粧水の重ね付けやクリームをプラスするといったお手入れも効果的ですが、いつもより調子が悪いと感じた時は、スキンケアの基本である化粧水や乳液を見直すことが大事です。なぜなら、低下しているバリア機能の回復には、基本ステップである化粧水や乳液が重要だから。前述したように、肌の敏感度が高いほど肌の乾燥や肌の老化などの悩みを実感しやすいため、低刺激なスキンケアアイテムを使用して「肌に負担をかけないこと」が大前提だからです。
そのうえで、肌悩みや年齢サインに合わせたアイテムを組み合わせるのが理想的ですが、いくつも使うのは大変……という人には、低刺激設計かつエイジングケアもできるスキンケアアイテムを取り入れるのがおすすめ。乾燥などの年齢サインを防ぎながら、美肌菌を増やして肌本来の機能を高める効果もあるので、季節や肌状態を問わず美肌ケアが可能ですよ。
日常生活では睡眠不足、バランスのよい食事、ストレスを溜めないといった心掛けも大事。日頃から意識して、うるおい溢れる肌作りをしましょう！
激しい乾燥や年齢サインは、肌が敏感に傾いている証拠かも！適切なスキンケアアイテムを選んで、うるおいとハリに満ちた若々しい肌を手に入れてくださいね。
