実は春だけじゃない!?真冬も油断できない花粉による肌荒れ
冬の肌荒れにおける、最大の敵といえば「乾燥」ですが、実はもうひとつあなどれないものがあるのです。それが、植物の「花粉」です。
12月は、イネやブタクサといった秋の花粉症の原因となる花粉がまだ飛んでおり、さらには春にかけてスギやヒノキ、ハンノキ花粉が飛び始める季節。とくに天気が良い日や、雨上がりには花粉症の症状を感じる人も多いでしょう。
毎年、春先は花粉で肌荒れしたり敏感になったりする人も多いと思いますが、花粉症は真冬から始まっています!この時期に「肌荒れや、ピリピリして敏感な感じが気になるけど、まだ冬だから……」と思っていたら、実は花粉に肌が反応している可能性もあるというわけなのです。
新知見!花粉症でなくても「花粉肌荒れ」は起こる!

冬も油断できない、花粉による肌荒れ、「私は花粉症じゃないから」「花粉症はあるけど症状が軽いから……」という人は関係ないかというと、そんなことはありません。
なんと!「花粉症でなくても花粉肌荒れは起こる」ことが、資生堂の研究によって分かったのです。
資生堂の調査によると、花粉による肌荒れへの関心は年々上昇しており、花粉が肌に悪影響を及ぼすという知識も広まってきています。しかしそのメカニズムは解明されておらず、春先の花粉が飛ぶ季節になると、花粉アレルギーにより肌荒れする女性が多いという事実だけが分かっていました。そこで、その事実に着目して研究を重ねた結果、「花粉症でなくても花粉肌荒れが起こる」メカニズムを、ついに世界で初めて発見したのです!
その肌トラブル花粉かも!「花粉肌荒れ」が起こる原因とは?

では、花粉症でなくても肌荒れが起こるのはなぜなのでしょうか?
その鍵を握るキーワードとなるのが、スギ花粉の中で最もアレルギー性が高く、目や鼻のアレルギー症状を引き起こす花粉症の要因「スギ花粉タンパクCryj1」と、血液凝固の役割をすることで知られる酵素「トロンビン」の2つ。
これまでトロンビンは、血液を固めるという体にとって良い活動をしてくれる存在として知られていましたが、実は肌荒れにも関わっていたことを資生堂が世界で初めて発見!普段はおとなしく眠っているトロンビンですが、スギ花粉タンパクCryj1が肌に付着すると活性化して暴れまわり、表皮細胞は一気に興奮状態に!皮膚の中の脂質分泌が低下して肌のうるおいが失われ、肌荒れを引き起こすというメカニズムが発見されたのです。
- 参考
- ㈱資生堂プレスリリース
花粉やほこり、刺激から肌を守る美容アイテムを活用しよう!

花粉による肌荒れを防ぐためには、花粉を肌に直接触れさせないことが大切です。しかし、外に出掛けたり花粉の付着したマスクをつけたりしてしまうことは避けられず、なかなか難しいのが本音ですよね。
そこでおすすめなのが、花粉をはじめとするほこりやウイルスといった外敵刺激から肌を守る効果のあるスキンケアアイテムを取り入れること。朝晩のスキンケアには、低刺激で肌荒れしやすいデリケートな肌を守る敏感肌用アイテムを使って、花粉に負けない美肌を育むお手入れを心掛けるのがポイントです。
真冬でも油断できない、花粉肌荒れ。
花粉症の人も、そうでない人も今年は肌荒れの原因となる刺激物質から肌を守るスキンケアを徹底し、肌トラブルの起きにくい肌をキープしましょう!