汗や皮脂で肌表面がベタつく夏。「自分はオイリー肌だから保湿は控えめでいい」と思っていませんか? 実はその肌、表面はテカっているのに内側はカラカラに乾いている「インナードライ」かもしれません。とくに敏感肌の方は、バリア機能が低下しやすいため、インナードライに陥りやすい傾向があります。
今回は、意外と気づきにくいインナードライの正体と、自分の肌がインナードライかどうかを見分けるポイントをわかりやすくご紹介します。
インナードライってなに?
インナードライとは、一言でいえば「肌表面は皮脂でテカっているのに、角層(肌の内側)の水分が不足している状態」のことです。
見た目は脂っぽいため、自分では「脂性肌(オイリー肌)」だと思い込んでいる方が非常に多いのが特徴です。しかし、実際には肌の内部がカラカラに乾いているため、肌がこれ以上の水分蒸発を防ごうとして、自衛反応で皮脂を過剰に出しているという、非常にデリケートな矛盾状態にあります。
肌の中で起きていること
肌はもともと、水分と油分のバランスを保つことで外部刺激から身を守る「バリア機能」を備えています。ところが、なんらかの原因でバリア機能が低下し、角層の水分が失われると、肌は「これ以上乾かないように」と自衛反応を起こします。その結果、皮脂を過剰に分泌してしまうのです。
つまりインナードライの肌表面のテカリは、乾燥した肌が必死にうるおいを守ろうとしているサイン。皮脂が多いのは「うるおっている」のではなく、「水分が足りていない」裏返しなのです。
脂性肌・乾燥肌とはどう違う?
「テカリが気になる=脂性肌」と決めつけてしまうと、ケアの方向を間違えてしまう原因になります。インナードライは脂性肌とも乾燥肌とも異なる肌状態です。
| インナードライ | 脂性肌 | 乾燥肌 | |
|---|---|---|---|
| 肌表面 | テカリ・ベタつきあり | テカリ・ベタつきあり | カサカサしている |
| 肌内部の水分 | 不足している | 十分にある | 不足している |
| 洗顔直後 | つっぱる | つっぱりにくい | つっぱる・粉ふき |
| 皮脂量 | 多い(自衛反応) | 多い(体質的) | 少ない |
| 特徴的な悩み | テカるのにカサつく | 全体的にテカる | 粉ふき・つっぱり |
見分けのポイントは「洗顔直後のつっぱり感」。脂性肌の方は洗顔後にも比較的うるおいを感じますが、インナードライの方は洗顔直後に肌がパリパリとつっぱり、しばらくするとTゾーンからテカリが出てきます。この「つっぱるのにテカる」という矛盾した感覚が、インナードライの大きなサインです。
これってインナードライ?
自分の肌がインナードライかどうか、以下のチェックリストで確認してみましょう。
- 洗顔後、しばらくするとテカるが、直後は肌がつっぱる感じがする。
- Tゾーン(額・鼻)はベタつくのに、頬や口元はカサついたり粉を吹いたりする。
- 肌表面は硬く、ゴワゴワした手触りである
- 皮脂でメイクが崩れるのに、肌の内側が乾燥して「ちりめんじわ」が目立つ。
- 化粧水をたっぷり塗っても、すぐになじんで(吸い込まれて)消えてしまう。
1つでも当てはまればインナードライの可能性大。脂性肌だと思って「あぶらとり紙」を多用している方は要注意です。
敏感肌さんこそ要注意。インナードライを知って、夏の肌疲れをなくしましょう!