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第6回 ゴルフダイジェスト社 大川喬司氏 第2章 優勝スピーチに使えるゴルフジョーク。

<店主前曰>

以前オオカワが担当で雑誌「CHOICE」で連載したゴルフジョークは、われながら秀逸なジョークコレクションであった。作家の伊集院静が会うたびに「あれはシマジにしか書けないな」と絶賛してくれた。かれは日本の作家では珍しくゴルフ短編小説を書いている。『あなたに似たゴルファーたち』<文春文庫>はユーモアと悲哀に満ちていて面白い。巻末の解説はわたしが書いている。当時オオカワは毎月シマジサロンにやってきて打ち合わせをしたものだ。いま凡庸な編集者はメールやファックスでやりとりして、直接会いにくる編集者が少なくなったと、作家たちはよくこぼしている。これは出版不況の一因ではないだろうか。わたしは顔も知らない編集者には一度も原稿を書いたことはない。じかあたりこそこの商売の醍醐味なのである。

オオカワ ではシマジさん、ゴルフジョークをお願いします。

立木 BCの山地さんを笑わせてくれよ。そうしたらいい写真が撮れるぞ。

シマジ アリゾナ州の砂漠のなかのゴルフ場で太っちょのアントニオがラフに打ち込んだボールを打とうとしたとき、ガラガラ蛇にお尻を噛まれて相棒のニクラウスに助けを求めた。「おーい!ニック!ガラガラ蛇がおれのケツを噛みやがった。クラブハウスに電話してくれ!」さっそくニクラウスは携帯電話でクラブハウスの支配人に連絡を取った。「友達がいまガラガラ蛇に噛まれました!」すると支配人が静かに答えた。「お客さま、うちではよくあることです。ご心配はありません。まず噛まれたところをナイフで切って、血に混じっている毒を全部あなたが口で吸い取ってください。救急車が着くまでそれで十分でしょう」「何と言っていた!?」とアントニオが絶叫した。するとニクラウスは済まなそうな顔をして答えた。「トニー、気の毒だがあんたはまもなく死ぬ!」

BC山地 アッハハハ。本当にアントニオさんは可哀相ですね。

立木 アッハハハ。まったくニックは友達甲斐のないやつだな。いくらトニーが百貫デブでも、おれだったらケツから毒を吸い取ってやるなあ。それが友情だろう。

オオカワ デブのケツに食らいつくのは、たしかに勇気がいるかもしれませんね。でもいつ聞いても面白いジョークです。今度、ゴルフコンペでチャンピオンになったら、優勝スピーチに使わせていただきます。

シマジ ゴルフは自然のなかでやるスポーツだから、よく動物に出会すことが多い。おれもむかし、富士レイクサイドCCで夕暮れ時熊の親子を遠くに見たことがある。

BC山地 怖くなかったですか。

シマジ 美味そうに思いました。

立木 山地さん、シマジは変態だから相手にしないほうがいい。

オオカワ シマジさんの大好物が熊肉のステーキなんですよ。

BC山地 へえ、熊肉のステーキですか。

シマジ 本州に生息している月の輪熊より、北海道のヒグマのほうが断然美味いですね。じゃあ、調子に乗って熊のジョークをやりますか。

オオカワ 例のあれですね。

シマジ モンタナ州の野生動物保護局は、州立の国立公園地域にあるすべてのゴルフ場にこんな警告の標識を立てているんです。
<この地域でゴルフする場合、ゴルファーは小さな鈴を身に着けてプレーしてください。その音で熊に警告するためです。また、いきなり熊と出会った場合に備えて、唐辛子スプレーを携帯することをお勧めします。ゴルファーはまた、ブラックベアとグリズリーを見分けるように努めてください。この2種類の危険度はまったくちがいます。ゴルフ場に熊のフンがあると、その内容物でどちらの熊が落としていったものかわかります。ブラックベアのフンは小さめで木イチゴの実やリスの毛皮などが含まれています。またグリズリーのフンはそれより大きく、そのなかには鈴が入っていて唐辛子スプレーの匂いがします。 以上>

立木 これはブラック過ぎるよ。山地さんなんか顔を強ばらせているじゃないか。

オオカワ でもこのジョークぼくは好きですね。入稿のとき一生懸命に大木に熊が抱きついている写真を探した覚えがあります。

BC山地 それでもシマジさんはヒグマのステーキが大好きなんですか。

シマジ 最後の晩餐に何を喰おうかと考えたとき、ヒグマのステーキか、スッポンの股の塩焼きか、鯨の尾の身か舌か、山鳥の刺身にするか、いまだ迷っているところです。ヒグマのステーキは脂身が大きく、正肉より脂身のところが堪らない。ドングリや栗やスモモの香りがするんだよ。

BC山地 わたしはそのなかのどれも食べたことがありません。

オオカワ 普通の人は食べたことないものばかりです。担当者の役得でぼくは結構食べましたが、山鳥の刺身は知りません。

シマジ この10年間、おれも食べたことがないんだ。入ったらすぐ電話をくれるところが日本全国に3カ所はあるんだがね

立木 シマジは本当に食い意地が張ってるな。こういう男を「孔雀の舌を持つ男」というんだよ。

オオカワ 立木先生は物知りですね。

立木 これは開高健の受け売りだけどね。

シマジ ところでまたSHISEIDO MENの講座に戻るけど、オオカワみたいにしょっちゅうゴルフする男は肌が傷むだろうね。

BC山地 そうですね。そういうときはやっぱりSHISEIDO MENのUVプロテクターを使うといいでしょうね。さきほどお教えした順番で4種類の化粧品をたっぷりつけてから、UVプロテクターを上からぬって紫外線からガードしてください。

シマジ へえ、知らなかった。すべての化粧品をつけてからぬるものなのですか。てっきりクレンジングフォームで顔を洗ったあと、直接UVプロテクターをぬるものだといままで思っていました。

オオカワ SHISEIDO MENに関してシマジさんが知らないことってあるんですか。

シマジ それは大ありだ。

立木 でもシマジくらいゴルフやけした男だともうUVなんとかを使ったって間に合わないじゃないか。

BC山地 日やけしてしまった肌にはUVスポッツシューターがお勧めですね。白肌を黒くしたいなら、セルフタンナーを寝る前につけておけば、黒人もビックリのセクシーなお肌になります。

オオカワ SHISEIDO MENは何でも揃っているのですね。

BC山地 はい、このシリーズは究極の男性化粧品です。

立木 たしかにシマジの肌は黒光りしているよな。

シマジ 9年間、SHISEIDO MENを使っているお陰です。

立木 シマジに宣伝マンをやってもらうことをひらめいた人は凄いアイデアマンだよね。

オオカワ こうしてシマジサミットの連中を使って毎月BCの女性が代わるって考えたのも、資生堂さんですか。

シマジ 最初、おれが1人でやってくれと言われたんだが、1人じゃ1回は出来るけど変化に乏しいだろうな、とおれが1人でシングルモルトを飲んでいたとき、いまのフォーマットをひらめいたんだ。

オオカワ ステイタス・ブレーンとか言って、シングルモルトが脳を刺激してセレンディピティが現われるらしいですね。

シマジ 脳外科の泰斗、大井静雄医博が提唱しているんだ。

立木 シマジはこんなに毎晩シングルモルトを飲んでいるから、物書きを続けられていると証明されたようなものじゃないか。それにしてもよくまた都合がいい先生が見つかったものだな。

シマジ 「現代ビジネス」の編集長のセオの紹介で会ったんだが、一夜にして肝胆相照らす仲になってしまい、せんだって講談社のホールで公開トークショーをやったんだ。

オオカワ 凄い人数でした。200人はいましたね。ちゃっかりSHISEIDO MENを並べてデモンストレーションをやっていたり、ネスプレッソを舞台の上で宣伝したり、サントリーのモルトウイスキーを飲みながら対談していましたね。ぼくがビックリしたのは妙齢な女性が多かったことです。あれはライブ「乗り移り人生相談」に惹かれてきたんでしょうね。聴衆の半分近くはシマジさんの熱心な女性のファンがいましたよね。

立木 シマジはそういうことがあったことすらも、おれには一切報告なしだ。今度はおれを誘ってくれ。

BC山地 わたしも行ってみたいですわ。

オオカワ えっ、大阪から。

BC山地 はい、面白そうですわ。

オオカワ 立木先生、どうしてシマジさんが若い女性にこんなに人気が出てきたんでしょうね。

立木 それは多分怖いもの見たさじゃないか。

シマジ いや、すべてSHISEIDO MENのお陰です。

オオカワ たしかにシマジさんの肌はテカテカ、ピカピカ、後光が差していますよね。

立木 これは妖しい後光だよ。若いとき今東光やシバレンや開高健から盗んだ妖しいオーラを使って、いまシマジはメシを食ってるんだ。

オオカワ まさに3人が乗り移ってるんですね。

BC山地 でも「乗り移り人生相談」の毎週木曜日が待ち遠しいくらい面白いです。

シマジ ありがとうございます。

<次回9月21日更新>

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