お肌のトラブル

化粧品で肌にかぶれが!顔湿疹・炎症の対処と予防方法

肌が荒れたり、赤みやぶつぶつができる理由としてさまざまなことが考えられますが、「最近、化粧品を新しいものに変えた」という場合は化粧品かぶれの可能性があります。

化粧品によるかぶれは、使用前のパッチテストや、使用するタイミングに注意することで予防できる場合があります。なめらかな肌を保ち、スキンケアやメイクを楽しみましょう。

GINZA Zen -禅- クリニック 院長
コッツフォード良枝先生

化粧品かぶれとは?

化粧品かぶれは、「接触性皮膚炎」という病気の一種です。特定の物質や成分が肌に触れることで、接触した部分が赤く腫れたり熱を持ったり、かゆみやぶつぶつ、水ぶくれを起こすこともあります。

化粧品を使い始めてすぐに起こるケースや、しばらくしてから症状が出始めるケースがあります。そのまま使い続けると色素沈着を起こすこともあるため、注意が必要です。

化粧品かぶれのしくみと原因

化粧品かぶれは、誰にでも起こることがあります。また、化粧品に含まれている何らかの成分がその人にとってアレルゲン(アレルギーを起こす物質)である場合も化粧品かぶれを起こします。さらに、ある成分を肌に塗った後、紫外線に当たることで初めてかぶれを起こすこともあります。

化粧水や美容液などの基礎化粧品やファンデーション・アイシャドウなどのメーキャップ化粧品、洗顔料・クレンジング剤、香水、日焼け止め、リップクリーム、シャンプーやヘアカラー剤、除毛クリームなど、ほぼすべての化粧品の成分でかぶれを起こす可能性があります。

また、肌に付着するものであれば、歯磨き粉や目薬、洗剤、塗り薬や貼り薬などでも起こることがあります。

肌のバリア機能が低下している可能性も

化粧品かぶれは、その化粧品を使用する人の肌状態にも左右されます。季節の変わり目で肌のコンディションが揺らいでいるときや、疲労やストレスが溜まって体調がすぐれないとき、ムダ毛の処理直後で肌が傷ついているときなどに起こりやすくなります。これらは、「肌のバリア機能の低下」に関連しています。

肌の一番外側にある表皮の「角層」という部分は、空気の乾燥や紫外線、大気汚染、花粉など外部からの刺激をブロックする役割があります。これを「角層のバリア機能」といい、角層細胞に十分なうるおいがあり、かつ細胞と細胞のすきまを細胞間脂質が満たすことにより成り立っています。

しかし、なんらかの原因でこのバリア機能が低下してしまうと、肌はちょっとした刺激にも弱くなり、化粧品によるかぶれを起こしやすくなってしまいます。

化粧品でかぶれてしまったら

どの化粧品でかぶれたかわかっている場合は、ただちにその化粧品の使用を中止しましょう。低刺激性の石けんで化粧品をやさしく洗い流し、薬局・薬店で薬剤師に相談するか、皮膚科医を受診しましょう。

化粧品によるかぶれを防ぐには

化粧品かぶれの再発を防ぐには、かぶれの原因となる化粧品成分にできるだけ触れないことが一番です。また、日ごろから保湿スキンケアを丁寧に行い、外的刺激の影響を受けにくいすこやかな肌を保ちましょう。

使用前に必ずパッチテストを

新しい化粧品を使い始めるときや、かぶれが気になる体質の人は、必ず「パッチテスト」を行いましょう。パッチテストは、医療機関でかぶれの原因を特定するときも行われます。

自宅で簡易的なパッチテストをするときは、入浴後など肌が清潔な状態にしてから行います。化粧品を二の腕の内側の柔らかい部分に塗り、30分ほどたってから様子を見ます。肌に異常が出ないようであれば、汗などで濡れないよう注意しながら24時間放置して、赤みやかゆみ、腫れが出ないか確認しましょう。

二の腕で問題がないようであれば、フェイスラインに少量を塗り、赤みやかゆみが出ないかチェックします。途中でかゆみや炎症があらわれたときはすぐにテストを中止し、反応が出た化粧品を使用するのは避けてください。

新しい化粧品は、体調のよいときに一つずつ試す

肌の調子や体調が悪いときは、新しい化粧品を試すのは避けましょう。特に女性の場合、月経前の黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増える時期に、肌荒れを起こすことがあります。月経後・排卵前の肌が安定している時期に試すようにしましょう。

また、一度に複数の化粧品を使い始めると、どの化粧品にかぶれたのかわかりづらくなります。念のため1品ずつ試すことをおすすめします。

かぶれの症状改善に、塗りやすい治療薬!

化粧品にかぶれてしまうと、かゆみやヒリヒリが気になるだけでなく、部分的に赤くなったり、ポツポツと湿疹が現れることも。そんなときは塗りやすい治療薬で、一刻も早く治しましょう。

IHADA(イハダ)の治療薬は、顔や目もとにお使いいただくことを考えたノンステロイド処方。目のまわりなどデリケートな部分にも塗りやすいテクスチャーで、炎症を鎮め、かゆみやかぶれを治します。

第2類医薬品

エッセンスタイプ治療薬イハダ プリスクリードD

容量/希望小売価格(税込)

14mL/1,980円

[ 適応症 ]

皮膚炎、湿疹、かゆみ、かぶれ、ただれ、あせも、おむつかぶれ

顔などの湿疹・皮膚炎に効く、ノンステロイド治療薬です。素肌と同じ弱酸性で、無香料・無着色。エッセンスタイプでベタつかず、なめらかにのびて肌にすっとなじむ使い心地です。

第2類医薬品

軟膏タイプ治療薬イハダ ダーマキュア軟膏

容量/希望小売価格(税込)

6g/990円

[ 適応症 ]

皮膚炎、湿疹、かゆみ、かぶれ、ただれ、あせも、おむつかぶれ

顔などのかぶれ・皮膚炎に効く、軟膏タイプのノンステロイド治療薬です。無香料・無着色。パウダーインで、ベタつきにくい軟膏が肌の炎症を鎮め、湿疹、皮膚炎、かゆみを治します。

第2類医薬品

クリームタイプ治療薬イハダ プリスクリードi

容量/希望小売価格(税込)

6g/990円

[ 適応症 ]

皮膚炎、湿疹、かゆみ、かぶれ、ただれ、あせも、おむつかぶれ

顔や目もとの「かゆみ」「かぶれ」を治すノンステロイド治療薬です。無香料・無着色、適量をとりやすい先細チューブを採用。3つの有効成分が肌のかゆみや炎症を鎮めます。

化粧品によるかぶれは、肌が乾燥し、バリア機能が低下しているとどなたにでも起こる可能性があります。日ごろから保湿ケアを欠かさず、すこやかでみずみずしい肌を保ちましょう。もし化粧かぶれが起こってしまったら、適切な医薬品ですみやかに治療を行うことが大切です。

化粧品かぶれはどの化粧品のその成分が原因でかぶれが起こったのか、見極めるのがとても大変です。かぶれの再発を防ぐためにも、一度医療機関を受診して原因を特定しておくとよいでしょう。その際はそれまで使っていた化粧品を持参し、いつから使い始め、どのような症状が出たのか詳しく伝えることをおすすめします。

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