資生堂シミ予防研究所

シミ予防研究の進化

資生堂のシミ予防研究のもっとも大きな特長。それは、シミに対するお客さまの意識が出発点であること。お客さまの「なぜ?」にフォーカスし、シミができる肌特有の状態を徹底研究することで、これまでの常識を覆す新たな事実を、つぎつぎと発見してきました。

トピックス一覧

2005年

お客さまの意識

日やけは元に戻るのに、
シミが消えないのはなぜ?

シミができる肌は、
特有のダメージ状態だった!

真っ黒に日やけをしても、紫外線を浴びなければやがてもとの肌色に戻る。なのにシミはそのまま。この疑問を追求した結果、シミができる肌は特有のダメージ状態にあり、紫外線を浴びなくても、まるで暴走するようにメラニンをつくり続けていたことがわかったのです。

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2007年

お客さまの意識

消えるシミと、
消えないシミがあるのはなぜ?

シミができる肌は、
慢性角化エラー状態だった!

つぎにフォーカスしたのは、いつまでも消えずにしみついたように残るシミ。通常、メラニンは肌の生まれ変わりとともに肌表面へ押し上げられ、最後は垢となってはがれます。しかし、慢性角化エラー状態の肌では、メラニンが肌の中で逃げ場を失って絡みつき、消えないシミとなっていたのです。

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2009年

お客さまの意識

古いシミほど、
消えにくいのはなぜ?

シミができる肌は、
細胞分裂が低下していた!

何年も前からビクともせずに居すわる古いシミ。そこでは多量のメラニンがつくられ、それは肌の生まれ変わる力、細胞分裂能力まで低下させていました。その結果、メラニンが肌の奥に根付くようにたまり続け、頑固なシミとなっていたのです。

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さらに資生堂は、
シミ予防研究を大きく進化させる
新たな事実を発見しました。

2011年

お客さまの意識

お手入れをしているのに、シミが
これ以上薄くならないのはなぜ?

シミができる肌は、
黒化スパイラル状態だった!

シミができる肌は、肌の中にメラニンが増えます。すると、メラニンをたくさんつくれと命令する細胞が増加し、メラノサイトが過剰にメラニンをつくり始めます。シミはどんどん成長し、さらにメラニンが増え、またしてもメラニンをつくれと命令する細胞が増える…このような悪循環が、いつまでも残るシミの原因となっていたのです。

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それではなぜ、メラニンをつくれと命令する細胞が増えるのでしょう。シミができる肌では、メラニンを多く抱えている細胞の分裂が低下します。働かなくなった細胞のかわりに、別の細胞が異常な分裂を繰り返し、メラニンをつくれと命令する細胞がどんどん生まれてしまうという、悪循環が続いていたのです。

[シミのない肌]

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[シミができる肌]

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肌の奥に
第2のメラニン生成ルートを発見!

2013年

お客さまの意識

美白ケアを毎日ちゃんとしているのに、
消えないシミがあるのはなぜ?

肌の奥にも第2の
メラニン生成ルートが存在した!

今まで考えられてきたメラニンルートのほかにも存在した第2のメラニンルート。それは表皮のもっと奥「真皮」にありました。資生堂はこの新しく発見されたルートを「アンダーメラニンルート」と名付けました。

< アンダーメラニンルートとは >
メラニンが生成される流れのひとつ。通常のメラニンルートと違い、肌の奥、表皮と真皮の間で発生します。表皮と真皮の間で壁の役割を果たす「基底膜」をつくる成分、「ヘパラン硫酸」が減少すると、真皮で産生される「シミ増殖因子」をブロックすることができず、表皮に過剰な量が流出してしまいます。

[シミのない肌]

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基底膜のヘパラン硫酸がきちんと並んでいると、真皮の因子が過剰に表皮に流入しない。

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赤く染色した「ヘパラン硫酸」がきちんと並んでいるとメラニン色素が少ない。

[シミができる肌]

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シミのある肌は、基底膜のヘパラン硫酸が減少している部分があるため、真皮の因子が過剰に表皮に流入し、メラニンを作るメラノサイトを活性化させていた。

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メラニン色素の多いシミのある肌では赤く染色したヘパラン硫酸がほとんどない。

シミ部位の肌状態をさらに精査に解明。

2015年

お客さまの意識

シミのある肌とない肌って
どう違うのかしら?

シミ部位特有の角層状態そして
ターンオーバーの乱れを解明!

シミ部位の角層を詳細に見てみると、表面状態はなめらかでなく、角層細胞同士が複雑にからみ合い、はがれにくく重層化している事が判明しました。

[シミのない部位]

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表面が平坦でほぼ水平な層状

[シミ部位]

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細胞同士が複雑に絡み合っている

[シミのない部位]

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[シミ部位]

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※角層の断面写真

シミ部位のメラニン分布を
3D可視化!

2015年

お客さまの意識

濃いシミの奥って
どうなっているの?

シミ部位にどれくらい、
どの様にメラニンが
存在しているのかについて、
3Dによる可視化に成功!

これまで平面でしか解析できなかった「シミのある肌でメラニンがどのように分布しているか」を、はじめて立体的に解析することに成功。 メラニンは、皮ふの表面~中部では拡散して点在し、深部では固まって密集していることが分かりました。

3D解析で発見した「シミの真実」

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※肌内部のメラニン測定に基づくシミュレーション

シミ部位は、メラニンがすり鉢状に分布
表皮上層〜中層では、メラニンが拡散して点在
表皮深部では、大きな塊となってはびこって凝集している

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