秋の肌荒れの原因には、花粉の可能性あり!
まだまだ昼間は暑い日もありますが、朝晩の風はすっかり秋模様。過ごしやすい季節になってきた一方で、「なんだか肌がムズムズする…」「肌荒れして調子が悪い」と感じる人もいるのではないでしょうか?
その原因は、もしかすると「秋の花粉症」かもしれません。花粉症というと春のイメージが強いですが、実は秋も花粉症の原因となる花粉が飛ぶ季節。なかでも原因になりやすいのがイネやブタクサ、ヨモギです。
では、花粉症の原因になる花粉が鼻や口、目から入ると、体にはどんな症状が起こるのでしょうか?
まずは体が花粉を異物として認識し、花粉と反応する抗体がつくられます。そしてアレルギー反応を起こすことで、花粉を排除しようとします。その際にアレルギー症状として多く見られるのが、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどです。
さらに花粉が皮膚に触れると、乾燥やほのかな赤み、チリチリとくすぐったいようなかゆみが皮膚に現れます。これは「花粉皮膚炎」と呼ばれており、ジクジクしたような重い症状はなく、まぶたの上や頬骨、あごや首などの露出が多い部分に症状が出る傾向があります。
花粉はこまめにブロック!秋の肌荒れを
予防する方法
そんな花粉皮膚炎を予防するためにまず大事なのは、花粉を肌に直接触れさせないことです。外出中はメガネやマスクで肌を覆い、帰宅後は肌に付いた花粉を洗い流すようにしましょう。
外出時には、対策グッズとして、近年多く見られる花粉やPM2.5といった空気中のアレルゲンをシャットアウトできる美容液や、ジェルやミスト状の化粧水といったスキンケア製品を使うようにすると良いでしょう。また、ファンデーションを活用するのもおすすめです。ファンデーションを付けることで、気になる肌荒れを隠しながら花粉を肌に直接触れさせないようにするという効果があります。
続いて大事なのは、花粉が多く飛ぶ日や時間帯をできるだけ避けて外出することです。以下の条件に当てはまる時は花粉が多く飛散するので、覚えておくと便利です。
1. 晴れて気温が高い日
2. 空気が乾燥して風が強い日
3. 雨上がりの翌日や気温の高い日が2?3日続いたあと
ただし、秋の花粉症の原因になりやすいイネやブタクサ、ヨモギは、春の花粉症の原因になりやすいスギやヒノキと比べて背丈が低く、広範囲に飛散しないのが特徴です。主な生育場所は道路や公園、河川敷などで、飛散距離は数十~数百メートルほどと言われているので、多く生えている場所に近付かないようにするだけでも症状の悪化を防ぐことができます。
どうすればいい?花粉による肌荒れ時の
スキンケア

花粉皮膚炎の症状が出ている肌は、バリア機能が低下し、外からの刺激を受けやすい状態にあります。安定した肌に比べると、角層の水分量や油分のバランスが乱れやすく、ちょっとした刺激にも反応する敏感肌の状態になり、かぶれや痒み、ひりひり感といった肌トラブルを引き起こしてしまいます。
そのように肌がデリケートになっている時は、いつもよりやさしくスキンケアを行うことが大事です。洗顔は、肌に負担の少ないクレンジングと洗顔料を使って肌をゴシゴシ擦らないように気を付けながら、十分泡立てた泡でやさしく洗顔するようにしましょう。すすぎの際は、肌に必要な保湿成分まで失われないように、ぬるめのお湯を使うのがポイントです。
そして洗顔後は、乾燥を防ぐためにすぐに保湿を行うようにしましょう。その際、保湿成分が配合された乳液やクリームを選ぶようにすると、より保湿力がアップするのでおすすめです。また、化粧水などを使用する時には摩擦が起こらないよう、コットンではなく手で押さえるようにしてやさしくなじませるのもポイントです。
意外と知られていない、秋の花粉症。
毎年秋になると肌荒れする…という人は、
一度花粉症を疑ってみると良いかもしれません。
ご紹介した対策と予防方法を用いて、
秋の花粉に負けない肌作りを
目指しましょう!