季節の変わり目の肌荒れ……。
原因は「寒暖差」かも!?
いよいよ楽しいイベント盛りだくさんの夏目前!おしゃれにも気合いが入る季節ですが、「肌荒れや顔のムズムズで肌の調子がイマイチ……」という人はいませんか?
季節の変わり目とはいえ、気温も高くて湿度も十分。本来なら肌がうるおう時期のはずなのに、一体何が原因なのでしょうか?実は、季節の変わり目の肌荒れ理由として、「寒暖差」が原因になることが資生堂の研究によって分かりました。
これまでは、季節の変わり目に生じる肌荒れや敏感肌の原因は自律神経の乱れによるところが大きいと考えられてきたのですが、最近の研究により季節が移行する際に気温が不安定になることや、室内外の行き来で起きる「寒暖差」が直接的に肌に悪影響をもたらすことが解明されたのです。
- 参考
- ㈱資生堂ニュースリリース
寒暖差による肌荒れの鍵を握る
「カスパーゼ14」とは?
では、肌荒れや敏感肌において寒暖差は具体的にどのように関係しているのでしょうか?
その答えの鍵を握るのが、「カスパーゼ14」です。カスパーゼ14とは、私たちの身体や肌を守るという大切な役割を担っている、肌表面の「角層」を正常に形成するために欠かせない成分のこと。つまり、表皮におけるカスパーゼ14が温度低下によって減少するという性質を持っているため、季節の変わり目の寒暖差による肌荒れが起きやすくなるというわけなのです。カスパーゼ14は、角層において以下のような役割を担っています。
カスパーゼ14の役割
①「肌のバリア機能促進」・・・角層が成熟する最終スイッチを押す※1
②「肌の保湿機能促進」・・・うるおいの源であるフィラグリンタンパク質から天然保湿因子(NMF)を生み出すという2つの重要な役割を担っています(図2)。
※1. 皮膚細胞内の核分解を促進し、細胞内を強固なタンパク質で満たすことで角層成熟によるバリア機能を形成すること
- 参考
- ㈱資生堂ニュースリリース
急な寒暖差も怖くない!すこやか肌を保つスキンケア方法

健康な肌に欠かせないカスパーゼ14を減少させない!寒暖差に負けない肌をキープするためには、毎日のスキンケアで調子を整えるのが一番の近道。朝晩のスキンケアアイテムを、肌の乾燥や肌荒れを予防できる、しっとりタイプの薬用化粧水などに変えてみると良いでしょう。
また、肌荒れの症状が落ち着き、肌の調子をアップさせたくなったときは、いつものスキンケアにプラスでスペシャルケアを取り入れるのもおすすめ。肌のくすみや透明感が気になる人は血行を促す効果のある美容液やクリームをプラスしたり、ゴワつきや乾燥が気になる人は保湿力の高いマスクをプラスしたりと、いつもよりしっかりケアしてあげると効果的です。
私たちの肌に直接的な悪影響を与えることが分かった、寒暖差。しかし、しっかりと揺らぎないすこやか肌を育てていれば問題なし!
毎日のスキンケアで、寒暖差が引き起こす季節の変わり目の肌荒れに負けない肌をつくりましょう。