「力まない&こすらない」が大原則
肌の薄さはラップくらい
肌の表面の角層はとっても薄く繊細です。約0.02mmの厚さしかなく、これは例えるとラップくらいの薄さです。だから、ご自身でファンデを塗る際に、スポンジで一気にのばすと力が入りすぎて、肌に摩擦が生じます。摩擦が生じると、皮膚の表面に傷ができて、肌荒れを引き起こす可能性があります。急いでお化粧するときに、早く塗りたくてついつい力が入りがちになりますが、肌はとっても薄いものだと認識して、ファンデを塗ることが大事です。プロのメイクアップアーティストは、角層の薄さを考慮して、繊細なキメに絡ませるように優しくファンデをのばしているのです。
スーッとすべらせ、
トントンとおさえる
デリケートな薄い肌へファンデを塗るときは、優しく丁寧なタッチが基本です。顔の中心から外側に向けて、スポンジをスーッとすべらせるようにのばしてください。目のまわりなど特に皮膚の薄いところは、こすらず、スポンジの角などを使ってトントンと軽くおさえるように塗ると負担がかかりません。スポンジを使わず、指先や指の腹を使って、ファンデをおさえる方もいると思います。力加減が調整しやすいので肌への摩擦が軽減されますが、伸びた爪で肌を傷つけてしまわないようご注意ください。
この記事の回答者

中山 夏子
資生堂
ヘアメイクアップ
アーティスト
2003年資生堂入社。資生堂の宣伝広告のヘアメイクを中心に、
コレクションなどでも、多岐にわたり活動。
ヘアメーキャップスクールSABFAの講師もつとめる。
さらにカラークリエーターとして商品開発やメーキャップソフト情報の作成にも携わる。