お肌のトラブル

子どもの身体に湿疹やぶつぶつが!どう対処したらいいの?

子どもは急に熱を出したり、体調を崩したりすることがあります。なかでも突然の湿疹や発疹(皮膚の盛り上がりやぶつぶつ、色みの変化)ができると、心配になりますよね。今回は湿疹が現れたときのとっさの対処法、子どもに多い湿疹の種類、ホームケアの方法について紹介します。

GINZA Zen -禅- クリニック 院長
コッツフォード良枝先生

子どもの身体に湿疹や発疹(ぶつぶつ)が!受診の目安は?

何かに触れて生じるかぶれや、虫刺され、感染症…など、肌に変化が現れる原因はさまざまです。まずは身体のどの辺りにどの程度広がっているか、湿疹のほかに熱やかゆみ、痛みはあるか…など、子どもの状態をよく観察しましょう。急いで受診すべきかどうかの目安も、参考にしてください。

様子を見ても大丈夫なケース

強いかゆみを訴えず、湿疹やぶつぶつもごくわずかな範囲の場合は、しばらく自宅で安静にして様子を見ます。その後、通常の診療時間を待って受診するとよいでしょう。

かゆがる場合は、患部を氷水に浸したタオルで冷やすか、かゆみ止めを塗りましょう。温めるとかゆみが増すので、気をつけて。そのほかのケア方法は、後述の「湿疹・ぶつぶつがあるときのホームケア」をご覧ください。

すみやかに受診したほうがよいケース

以下のような症状がひとつでも見られる場合は、できるだけ速く救急外来を受診することをおすすめします。

  • ぐったりしていて元気がない
  • 顔や唇がはれぼったい
  • 息が苦しそう、声がかすれている
  • 強い腹痛がある、嘔吐を繰り返す
  • 血便がある、鼻血が出て止まらない
  • 足のひざから下に、紫色の小さな点々が出ている
  • 関節部分がはれて痛みがある
  • 我慢できないほど強いかゆみを訴える

受診前のチェックポイント

外来を受診するときは、あらかじめ下記のようなことをメモしておきましょう。状況を説明するのに役立ち、医師との連携がスムーズになりますよ。

  • 湿疹やぶつぶつはいつ現れたか、そのとき何をしていたか
  • 発熱があるか・ないか
  • 頭やおなかに痛みがあるか
  • 水分は十分に取れているか
  • 食欲はあるか、いままで食べたもの・飲んだものは、薬は飲んでいるか
  • おしっこやうんちの回数、量は

子どもに多い湿疹やぶつぶつの種類

子どもの肌に現れる湿疹やぶつぶつには、さまざまな種類があります。ここでは代表的なものをピックアップし、主な症状を紹介します。

発熱を伴わないもの

皮膚以外に症状がなく、熱も出ない場合は、かぶれや肌トラブル、皮膚の病気などが考えられます。

  • じんましん…皮膚が赤く盛り上がり、強いかゆみがあります。たいていは数十分から数時間、長くても1日ほどで治まります。
  • あせも…大量発汗から汗の管がつまり、皮膚下に溜まった状態です。赤み・かゆみを伴うことがあります。
  • おむつかぶれ…おしっこやうんちの中のアンモニアなどの刺激で起こるかぶれです。
  • 水いぼ…小さく光沢のある水疱(すいほう)が特徴です。ウイルスによる感染症で、半年から3年で自然に治ります。
  • とびひ…細菌が肌に侵入して起こる、かゆみのある湿疹です。まれに発熱することもあります。水疱をつぶすと広がるので、触らないことが大切です。

私たちの肌には、細菌や有害物質、紫外線などの外的刺激から身体を守る「バリア機能」が備わっています。しかし、子どもの肌はまだその機能が十分ではありません。そのため外的刺激に弱く、すぐに肌トラブルを起こしてしまいます。肌に汚れが付着しているのを見つけたら、すぐに拭き取り、清潔に保ちましょう。

発熱を伴うもの

湿疹とともに発熱がある場合、ウイルス・細菌による感染症などが考えられます。

  • はしか(麻疹)…風邪のような症状から高熱が続き、全身に赤いぶつぶつが現れます。合併症に注意が必要です。
  • 水ぼうそう…赤いぶつぶつからかゆみの強い水疱になり、かさぶたになります。高熱も数日続きます。
  • 風疹…38℃前後の発熱と鮮やかな赤いぶつぶつが特徴。はしかとは違う病気です。
  • りんご病…ほおが赤くなり、風邪を思わせる症状や頭痛・関節痛、倦怠感などがあります。
  • 手足口病…口の中や手のひら、足の裏などに痛みを伴う小さな水疱ができる感染症です。
  • 突発性湿疹…38~40℃の高熱が続き、熱が下がると全身に湿疹が出ますが、3~4日で治ります。
  • 溶連菌感染症…のどに炎症を起こし、全身にぶつぶつが現れたり、舌が赤くなったりすることがあります。

ここで紹介した病気は、伝染性の高いものも含まれます。医師の指示に従って治療を受けるとともに、登園・登校を取りやめるなど、適切な対処を心がけましょう。

湿疹やぶつぶつがあるときのホームケア

受診した場合は、医師の指示に従って薬をきちんと塗りましょう。子どもが患部を触ったりかきむしったりしないよう、患部を布で覆って保護したり、爪を短く切っておくとよいでしょう。

肌を清潔に保つことも大切です。湿疹がある場所を洗うときは、タオルで強く摩擦しないよう気をつけましょう。石けんをよく泡立ててやさしくなでるように洗い、しっかりすすぎましょう。

湿疹やぶつぶつがひどいとき・発熱があるときは、入浴を控えてください。濡れタオルで身体を拭くか、シャワーで軽く流すだけにとどめましょう。

なお顔に現れる湿疹については、『小さな子どもの顔・頭部にできる湿疹の正体は?デリケートな肌を守る方法』もご覧ください。

子どものあせもやかゆみ、おむつかぶれに!無香料・無着色の塗り薬

子どもの肌はとてもデリケート。あせもやおむつかぶれなど、思わぬ肌トラブルが起こることもあります。気になったときにすぐ使えるよう、低刺激タイプの塗り薬を常備しておくのがおすすめです。

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第2類医薬品

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容量/希望小売価格(税込)

14mL/1,980円

[ 適応症 ]

皮膚炎、湿疹、かゆみ、かぶれ、ただれ、あせも、おむつかぶれ

あせもや湿疹・皮膚炎に効く、ノンステロイドの治療薬です。素肌と同じ弱酸性で、無香料・無着色。ベタつかず、肌になめらかにのびて、すっとなじむエッセンスタイプです。

第2類医薬品

クリームタイプ治療薬イハダ プリスクリードi

容量/希望小売価格(税込)

6g/990円

[ 適応症 ]

皮膚炎、湿疹、かゆみ、かぶれ、ただれ、あせも、おむつかぶれ

顔や目もとの「かゆみ」「かぶれ」を治すノンステロイドの治療薬です。無香料・無着色、適量をとりやすい先細チューブを採用。3つの有効成分が肌のかゆみや炎症を鎮めます。

子どもの肌や体に湿疹・発疹を見つけたときは、よく様子を観察し、しばらく様子を見るべきか、すぐに受診すべきか見極めましょう。かゆみを訴えたときは爪でボリボリかかせるのではなく、患部を冷やし、かゆみ止めでケアを。適切な対処で、子どものすこやかな肌を守りましょう。

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