約43億パターンから生み出した
「珠玉の色」
ファンデの色開発は、「日本人の素肌の色」と、「なりたい肌色」が基準となります。資生堂は、この2つに対して、最適なファンデの色調と色数を正確に割り出すために、膨大な数の実験を行いました。
約43億パターンの中から
ベストな配色パターンをセレクト
色開発の実験は、地道で気の遠くなるような作業の連続。はじめに、世界の肌色をカバーできるような63色のファンデを作ります。それらを実際にさまざまな肌色の女性の肌に塗って、専門家が評価をしていきます。そのデータを基として、次の工程へ。日本人の素肌色になじむ色と、なりたい肌色、両方の範囲をカバーできる色を導き出します。データを基に色をつぎつぎと組み合わせ、最適な配色パターンを計算。丸3日間かけてコンピューターで計算するのですが、その計算回数はなんと約43億回!膨大な色のパターンから、最終的には現在の色調に決まりました。サイエンスと感性の両方を用いたこだわりの研究によって、日本人の女性、一人ひとりの肌色にぴったりなファンデの色を開発しています。ご自身に合うファンデの色をぜひ、探してみてください。

この記事の回答者

吉川 拓伸
資生堂ジャパン株式会社
EC事業部
デジタルコンテンツグループ
1999年資生堂入社。千葉大学大学院融合科学研究科博士後期課程情報科学専攻・工学博士。
肌やメーキャップ商品の色彩計測・解析、肌色スケールや店頭肌計測機開発に携わったのち、
メーキャップシミュレーターや肌計測アプリ等のスマートフォンアプリ制作や
基盤テクノロジー開発に従事。
専門領域は色彩工学、画像工学。
日本色彩学会理事(2007-2008年、2016-2017年)。
日本色彩学会論文賞受賞(2011年)。
色を見るだけでそのカラーコードがわかる”絶対色感”を持っています。