NUMBER56 ファンデの仕上がりをよくする技術って?NUMBER56 ファンデの仕上がりをよくする技術って?

光の拡散効果で
「肌をライトアップする」技術です

美しい仕上がりを生む、
光と粉のサイエンス

ファンデに求められるものは、肌の美しさを演出する「仕上がり」ですよね。資生堂では、この美しい仕上がりを実現するために、革新的な技術を用いています。それは、光学技術と粉体技術です。技術の名称だけ耳にすると難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと肌にツヤを与えたり、ぼかしたりする光の拡散効果を利用した技術が「光学技術」で、ファンデの仕上がりを高める粉の表面の処理技術が「粉体技術」です。これらを組み合わせることで、透明感が増し、凸凹が目立たない、ハリのある肌感に仕上げることができるのです。

色彩を放つ「パール剤」の名演出

また、光の拡散効果を利用した、美しい仕上がりづくりに活用されているものとして「パール剤」があります。パール剤とは、光の角度によってキラキラとパールのように輝くもの。色味をつける有色顔料を使わずに、パール剤自らが、光によって色彩を放ってくれる画期的な素材なのです。そこで、資生堂ならではの工夫として、どんな肌色でも、明るくきれいに発色するような配合をしているのです。ファンデを使っているみなさまが、自然で明るい印象を演出できることを目指して、これからも様々な技術から「美しい仕上がり」を追求していきます。

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この記事の回答者

池田 智子

株式会社資生堂
化粧品開発センター

回答者プロフィール

1992年資生堂入社。製品研究所に配属され乳化ファンデーションの製品化研究に従事。
2006年マテリアルサイエンス研究センターに異動し、
二次付着レス口紅の開発を行い、化粧品科学技術領域の世界大会・IFSCCにおいて発表。
口頭発表応用部門で最優秀賞を受賞。
2014年よりベースメイクアップを中心に製品開発と研究を担当。
娘2人と一緒に美味しいものを食べにいったり、お買い物に行くのが楽しいひとときです。

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