NUMBER59 厳しい検証テストって、どんなものなの?NUMBER59 厳しい検証テストって、どんなものなの?

安全性と使用感を、
必ず人で確認します

「人が使うものだから、人で確認」が
大原則

ファンデを製品化させるうえで、必ずおこなわれる「検証テスト」。これは、ファンデの品質を保つために、開発の最終工程で行われる非常に重要なテストです。資生堂では、国が決めた基準以上に厳しい条件をあえて設定。製品化する最終確認は、機械ではなく必ず、人で行いますまた、検証テストは、何段階ものステップを踏んで行われます。まず、原料段階では、製品の刺激性を評価する「パッチテスト」と、かゆみやほてり、痛みなど使用中の感覚、不快感を評価する、「スティンギングテスト」を。そして、製品化の段階では、日常使用したときに肌や身体への影響がないかを確認する「安全性テスト」があります。さらに、敏感肌向けの製品では、アレルギー性を評価するテストや、敏感肌の方に実際にご協力いただく臨床パッチテストも行われます。少しでも問題が起きた場合、再びゼロからのスタートになることもあるなど、検証テストをクリアするには、非常に険しい道のりを越えていかねばならないのです。

すべてはお客さまの安心のために

検証テストでは、製品の使い心地・仕上がりを確認するテストもあります。ここでは、訓練された評価者が、自身の感覚器(視覚・触覚・皮膚感覚など)を使い、評価・判定を行います。評価者それぞれの判定に、ブレがおきないように、一定の基準を設けています。例えば、評価項目ひとつひとつに定義付けをし、評価の際に、個々の好みや私感が入らないようにする、評価に一定の尺度を設けて判断するなど、定められた評価法によって、的確な判断・評価を行えるようにしています。
それぞれの商品が目指す、使い心地・仕上がりの実現へ向け、このような検証テストがあるのです。厳しい基準をクリアしてはじめて、みなさまに安心して、心地よく使っていただける製品としてお届けすることができます。

この記事の回答者

香山 真紀

株式会社資生堂
化粧情報開発センター

回答者プロフィール

1996年資生堂(販売株式会社)入社。
ビューティーコンサルタントとして様々なお客さまの肌のお悩みやご要望をうかがい、
最適な化粧品を紹介した経験を活かし、
ファンデーションをはじめメイクアップ商品開発を担当。
トレンドやお客さまの好みが多様化する中、
「お客さまの気持ちに寄り添い期待を超える商品提供」をモットーに、
現在はお客さまの研究と、商品の使い心地や使いやすさなどの商品設計を担当。
趣味は、ホットヨガ通いとゴルフ。英語を勉強中。おいしいものが大好きです!

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