高い理想の表れ？圧倒的に低い日本人の肌満足度

日本人の女性が自分たちの肌に対してどのような意識をもっていて、どのくらい満足しているのか、ご存じですか？　資生堂は、世界14都市の女性を対象に「肌と意識に関する調査」をおこない、都市別に「肌状態と肌満足度の関係」を調べました。
その結果、東京の女性は他国都市の女性と比べ、「肌状態が良好にもかかわらず、満足度が圧倒的に低い」ということが分かりました。この調査から考えられる日本人女性の傾向は、「肌状態が良好でも、もっと美しい肌を目指したい」といったように、肌に対して求めるベースが高いということ。江戸時代後期から、肌を美しくみせるために女性たちがスキンケアに取り組んでいた事実が、美容書にも残されています。こういった背景も含め、日本人が持つ肌に対しての美意識は、古くからの習慣でもあり、国民性のひとつだと考えられます。

肌への満足度はファンデ利用率に関連

他国の女性たちはどのような結果だったのでしょうか。例えば、アジア圏内の都市、上海・ソウルでは、日本と同じく肌状態は良好でも、肌への満足度は低いという結果でした。一方で、肌状態はあまり良くないものの、肌への満足度が高いと答えた人が多い都市として、ニューヨーク、ミラノ、ハンブルク、サンパウロなどが並びました。また、ムンバイの女性は、肌状態はそこそこでも肌への満足度が他国より群を抜いて高いのです。結果からみえてくるのは、それぞれの国の女性たちにおける、美の価値観の違い。美に対して、どこに重きをおいているかによって、肌満足度の結果も変わってくるわけです。ちなみに、日本やアジア圏では、ファンデ利用率も他国に比べ、非常に高いです。ファンデの利用率が、肌への満足度や肌へ求める美意識の結果と関係していることも、興味深い傾向ですね。